Release 2017.12.10 / Update 2018.4.4

Nintendo Switchの充電を見る その2 USB Type-C

以前、USB type-A変換でNintendo Switchの充電状況をチェックしてみましたが、今度は本来のType-C端子で充電した場合を見てみました。

前回の記事もそうですが、個人がそれなりに環境を合わせた程度の比較検証なので、公的な証明をするものでも、機器の動作を保証するものでもありません。購入決定は自己責任で。

USB Type-C

Nintendo Switch本体の接続端子はUSB Type-Cになっています。充電やドックへの接続は、この端子で行います。

そして、このType-Cから、広く普及しているType-Aへの変換USBケーブルが巷で多く出回っています。前回の記事ではその充電検証をしました。

でも、USB Type-A端子は、根本的に扱える電力が規格上5V-1.5Aまで(USB BC)。なので、それ以上の電力を扱えるType-A USB製品は、何であろうが、正確には「規格外」です(それでも、現状、スマホを始め、その規格外が氾濫してますが…)。

で、そんな状況を解決するためか、USB Type-Cでは最大100Wまで供給できる電源用の規格、USB PD(Power Delivery)が出てきました。対応しているケーブル・機器なら、より大きい電気を扱うことが出来き、一層早い充電を行えます。

別途でSwitch周辺機器を買ったのに併せて、安いType-C電源にも手を出してみたので、今回検証してみることにしました。

使用アイテム

USB Type-C端子の製品はまだType-AやmicroUSBより値段が高めですが、結構出回るようになり、比較的安めのモノもちょこちょこ見られるようになりました。ただ、Type-Cの認知がまだしっかり浸透していないせいか、厳密に規格へ適合させていない製品も多いようです。今回自分が入手したACアダプタも、あれっ?と思う箇所があったり、Amazonのレビューでは芳しくない評価もあります…。なので、結論を言ってしまうと、急がないなら、もう少し様子見したほうがいいかなと。

下記のACアダプタは、一応希望通りの動作(充電)はしてくれましたが、技適マークもなく、トラブルもあったのでオススメしません。

具体的に言うと、TVと同じコンセントに挿して使用していたら、TV側の地上波の受信が出来なくなりました。まあ、視聴環境に因る部分もあるだろうし、TVモードでゲーム中にテレビは見ないんですが、電波障害を引き起こすのはいかがなものだろうか…と。

2018/4/4 追記

iVAPO Type-C ACアダプター

これを選んだ理由は、PD対応・出力65Wを謳っていたからです。前回の検証で、純正のACアダプタは15V-2.6A-39W(前回の計測では実質21W程度)で動いているようだったので、「これだけ出力できれば充分にカバー出来るだろう」と選択しました。

検証では同梱されているType-Cケーブルを使っています。Type-C(USB PD)は状況を見て機器同士が電力供給の交渉をするらしいので、本当ならケーブル違いも試してみたかったんですが、時間もお金も掛かるので…そこまでやりませんでした。

また、前回、純正ACアダプタに関してはACワットモニターだけでしか見れなかったため、併せてType-C用のUSB電力チェッカーも入手しました。

電圧、電流しか表示しません。ただまあ、サクッと流れる電気を視認するだけなら十分かなと。

充電を見る

前回の、純正ACアダプタとUSB Type-A変換&ACアダプタとの充電比較は、以下の通りでした。

純正Type-C ACアダプタとType-C to Type-A変換での充電比較
  充電時W数 充電の所要時間
純正ACアダプタ
(USB Type-C 端子)
21~13~2W 144分
RAVPower ACアダプタ
(ELECOM Type-C & Type-A端子)
9~4W 185分

Type-Cで比較

で、今回行ったのは共にType-C(購入から半年以上経ち、それなりに使っていることから、内蔵バッテリー自体ヘタってきてるかなと、再度純正ACアダプタでも確認しています)。

本体バッテリー残量20%から100%満充電までを比較しました。また、前回はあやふやだったんですが、今回は「何もしてせず、スリープしている状態での充電」と、「ゲームをプレイしながらの充電」を、小刻みで確認しました。

前回で学習したとおり、満充電に近づくほど電力が落ちていくので、W数は一律ではありません。突発的な上下変動もあり、下記のデータは感覚的な平均値として見てください。再度言いますが、あくまで、素人の個人が録ったデータですので、あしからず。

*Wはワット数。共にテーブル・携帯モード、「プレイ時」のゲームは「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」。

 Nintendo Switch純正 ACアダプター
充電 20% 50% 80% 100%
スリープ 12W 12W 37分 8W 78分 2W 163分
プレイ時 19W 19W 39分 16W 77分 9W 144分
 iVAPO Type-C ACアダプター
充電 20% 50% 80% 100%
スリープ 12W 12W 38分 8W 83分 2W 167分
プレイ時 18W 16W 39分 12W 81分 8W 156分

純正と比較しても、今回入手したType-C ACアダプタは大差がありません。まあ、複数のコントローラーを使った場合とか、画面の明るさや、スピーカー音量、Wi-Fiの有無、Joy-Conの充電なんかでまた変わってくるかとは思いますが。

また、環境比較して見えた意外な事は、「80%以上~100%ではプレイしていたほうが充電が早い」という結果です。推測ですが、満充電に近づいて抑制するつもりが、「プレイ用の電力供給」の余った分を、充電に割り当ててしまうのかな、と…。

純正は以前より所要時間がかかっているように見えますが、前回はプレイ時の電力変動を見るためにちょくちょくスリープ解除していたので、それが影響したのかもしれません…。

ちなみに、USBチェッカーでも同時に見ていたんですが、電圧はほぼ15V付近で、電流が変動するだけだったので割愛しました(しかも、結構上下変動が大きいので平均が見極めづらい)。ACワットモニターで12Wの時、USBチェッカーは電圧15V付近で電流がおよそ0.64A程度と言ったところでしょうか。本来ならV×AでWが出ますが、交流から直流への変換と電圧変更があるので、所謂、変換効率のロスってやつと、2つの機器間にある表示誤差に因るものと思います。

消費電力の塩梅を見る

ソフト別消費電力

遊ぶゲームによってどうなのかなと、ついでにソフト別での消費電力も確認してみました。

純正 ACアダプターを接続し、100%満充電状態で見ています。Joy-Conの接続(充電)もしていませんので、これで純粋にNintendo Switchを遊ぶための消費電力となるハズです。

W(ワット)数はACワットモニター、V(ボルト)とA(アンペア)はUSBチェッカーからの数値です。

また、結構揺らぎがあったので、最低値と最高値を抜き出してます。最低値は主に黒画面など描画負荷が無さそうな部分で、最高値は動きの激しい箇所や、細かい描画が多そうな部分で現れたように思います。

 TVモード(ドックへの給電)
  消費電力
W V A
スリープ時 2W

14.9V
から
15.2V

0.03A
HOME画面(起動中) 5W 0.12~0.25A
ゲームニュース 5~6W 0.22~0.4A
ゼルダの伝説
ブレスオブザワイルド
6~13W 0.25~0.96A
ARMS 5~15W 0.29~1.12A
Splatoon2 6~14W 0.25~0.96A
スーパーマリオ
オデッセイ
6~14W 0.22~0.99A
ワン – ツー – スイッチ 6~12W 0.25~0.8A
いっしょにチョキッと
スニッパーズ
6~9W 0.22~0.74A
 テーブル / 携帯モード(本体のType-C端子より給電)
  消費電力
W V A
スリープ時 2W

14.9V
から
15.2V

0.03A
HOME画面(起動中) 5W 0.16~0.39A
ゲームニュース 5~6W 0.22~0.4A
ゼルダの伝説
ブレスオブザワイルド
5~9W 0.19~051A
ARMS 4~8W 0.16~0.54A
Splatoon2 5~8W 0.19~0.54A
スーパーマリオ
オデッセイ
5~8W 0.19~0.51A
ワン – ツー – スイッチ 5~7W 0.19~0.45A
いっしょにチョキッと
スニッパーズ
4~6W 0.16~0.38A

最小最大値が微妙に違っているのもありますが、描画内容に依存するっぽいので、明確な差があるソフト以外ほとんど誤差の範疇かと。まあ、その程度の検証なので、参考までに…です。

1080p Full HDのTVで確認してたので、TVモードは1080p、その他モードは720pとなります。その描画負荷の違いが消費電力の差に繋がっているように見えます。

TVスペック違い

となると、Full HDじゃないTVで遊ぶとどうなるか、っていうことも気になったので、そちらの電力もちょっとだけ見てみました。

シャープ 20V型 液晶AQUOS LC-20D30-BへHDMI接続し、「画面解像度」設定は720pにしています。

TVモード 720p(Half HD)サイズのテレビでの消費電力(ドックへの給電)
  消費電力
W V A
スリープ時 2W

14.9V
から
15.2V

0.03A
HOME画面(起動中) 5W 0.22A
ゲームニュース 5~7W 0.25~0.45A
スーパーマリオ
オデッセイ
8~15W 0.25~1.16A

最大値から判断すれば、どうやら画面解像度と言うより、TVへ出力するために電力が必要なようです。

iVAPOアダプタをドックに使う

Amazonのレビューを見ると、「Nintendo Switch ドックには使えない」とあるんですが、今までの検証からすると、全然供給能力は足りてる気がします。そこで、最後にiVAPO ACアダプタをドックへ挿して試してみたら…普通にTVモードで使用できました。

ひょっとしたらアップデート違いなどの話かもしれません。ただ、自分の個体も上手くいかない時があって、何度か試してある事に気付きました。

本来Type-C端子はリバーシブルで裏表関係なく挿して使えるはずなんですが、どうも片面だけでしか通用しないっぽいです。この現象は、USBチェッカーを挿していたため、通電の有無が分かりやすかったので気付きました。これはしかも、ドックに挿す時だけで、携帯モードなど本体に直接挿す時は裏表関係なかったりして…。

そこで、色々調べていったところ、そもそも純正のACアダプタも別段PD対応と言うわけではないっぽい事を知りました。ただただ、PDの規格に何となく沿った出力になっているだけのようで…。

良く見ると「PD対応」の表記がない…

アダプタ側の問題か、ケーブル側の問題か、はたまたドックの仕様なのか…追究にはもう少しお金をつぎ込んで比較検証しないといけないです…が、今回は予算的に、ここで手詰まりです(苦)。

 

今回入手したType-CのACアダプタは、上記の謎仕様に加えて、Switchへの影響など、不安要素もあります。ただ、コンパクトなサイズと、純正に近い供給能力で「プレイ充電」にも対応するのは魅力です。とりあえず、定格内で動作しているし、安かろう、云々…で割り切って買ったものなので、持ち運び用の電源として、しばらく携帯してみようかと思います。

結局、値段はそんなに変わらないので、「安心出来る予備電源が欲しければ純正ACアダプタ」という結論でした(笑)。

 

参考リンク

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