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友人の結婚式のために、ベトナムはバンメトートへ。
ここでは実際の旅路や、バンメトートで観光したことなどを書いていきます。
- ベトナムへ行く 2017 part 1 - 準備
- ベトナムへ行く 2017 part 2 - バンメトート旅行記
旅路:バンメトートへ向かう
行きのフライトスケジュール。ベトナムと日本の時差は2時間です。
時間 | 空港 | 便 | 飛行時間 |
10:00 | NGO(名古屋) | Vietnam Airlines VN341 | 5:35 |
13:35 | SGN(ホーチミンシティ) | ||
19:55 | SGN(ホーチミンシティ) | Vietnam Airlines VN1414 | 1:00 |
20:55 | BMV(バンメトート) |
浜松~中部国際空港
出発は浜松駅から出るリムジンバス「e-wing」。名古屋の中部国際空港「セントレア」へ向かいます。
渋滞もなく無事到着し、10時00分発のフライトに搭乗。
ホーチミンへ向かいます。
名古屋~ホーチミン
タンソンニャット国際空港に着くと、入国と共に一旦荷物を引き取ります。国内線も同じベトナムエアラインだったんですけど、多分、国際線と建物が離れているということで、別途、チェックインで預け直さないといけないみたいです。
余談ですが、この国際空港で大変なのはエレベーター。予め知らないと見つけづらいです。
建物の両サイドにひっそりと設置してあるので気付きません。
入国する時は1階の到着ロビーに出るので、そのままタクシーを捕まえたり、右に進んで国内線の建物へ行けるので必要ないんですが、帰りは見つけられないと出国ロビー(2F)へ上がれないので、右往左往します。
国内線の建物内で、同様に列席する人達とたまたま遭遇しました。バンメトート便が一緒だったので同行。集団で行動出来ると色々心強いです(みんな初バンメトート)。
トランジットには6時間ほどあったんですが、ブラブラして時間をつぶすのに大変なので、先に受付することにしました。「航空チェックインは搭乗2時間前にならないとダメ」と聞いていたんですが、行列整理している係に聞くと、ジェスチャーで「行け」と。それで難なく4時間以上前にチェックインして荷物を預けられました。
後で調べたら、どうやら、チェックイン出来る時間は空港会社や便によって違うようです。
後は、周辺でブラブラしてたんですが、近場で時間を潰せるようなスポットはありません。少し散策して、カフェで時間を潰しました。空港の前にちょっとしたビルがあります。
ただし、お店があるのは一部で、ほぼ駐輪場です、バイクの。
本当はこの建物の奥を横切っている大道路を横断すると、もう少し見て回るところがあったようですが、自分以外が初ベトナムだったので、いきなりあのバイクカオスを抜けるのは恐怖だろうと止めました(自分も初めてだったら拒絶します…)。
国内線内の搭乗ゲートの待合スペースは思っていたより広くて、飲食店やお店が充実しています。お土産から飲食店、野菜やフルーツまで売っていたりと、にぎやかな印象でした。実は中でもそこそこ時間を潰せたようです…。
ホーチミン~バンメトート
タンソンニャット空港からバンメトートは飛行機で1時間ほど。離陸したらすぐに着陸体勢に入って、あっという間です。
バンメトート空港
空港の周りには何もないようで、着陸時、周囲は真っ暗でした。そして、タラップから降りて直接空港に歩いていきます。唯一の明るい場所へたくさんの人がゾロゾロ歩いていくのは、ちょっと不思議な感じです。
空港では、先に現地入りしていた友人がタクシーで迎えに来てくれていました。
空港から市街地まで10km程、15分くらいで宿泊先に着きます。去年のホーチミン旅では、空港から市街地まで渋滞で1時間位かかった記憶があり、それに比べるとかなり快適です。21時過ぎだったのもあると思いますが。
バンメトートの道路
なぜか、道なりにクリスマスのようなファンシー電飾がず~っと施されていました。
市街地を横切る幹線道路一杯に、ず~っと設置されています。
後から聞いて分かったんですが、バンメトートでは2年に1度コーヒーフェスティバルなるものが開催されているそうです。ちょうど今年の3月に行われて、その時に設置したデコレーションをそのままにしているだけ、だと。何ともおおらかな話で。
まあ、キレイでいいんですが、一瞬、異次元に迷い込んだような不思議な感覚になります。
バンメホテル
宿泊先に着くとチェックイン。
自分は12階の角部屋?でした。
施錠はカードキーで開け、入り口のカード入れにセットすると部屋の電源が付く仕組み、日本のホテルにあるようなシステムと一緒です。ただし、ドアは自動で閉じていかないので、自分でガチャっと最後まで閉めないといけません。最初、閉め忘れることが多々ありました。
これは自分の部屋だけだったんですが、カードの反応が悪くて、いまひとつ上手く動きませんでした。開錠できなかったり、急に電気が落ちたり、と。それがちょっと不満でしたが、あとは満足できる環境でした。
ちなみにカードを抜くとコンセントも使えないので、外出中に電気製品を充電しておく事は出来ません。日本だとあまり連泊することないので、意外な落とし穴でした。
窓から目の前のロータリーが見下ろせます。
昼間は遠くに山々など自然が見渡せて、景色が最高です。
部屋には常温の水ペットボトルがウェルカムドリンクとして用意されています(無料)。ただ、冷蔵庫に入っているのは有料というのは分かるんですが、それ以外にも部屋に置かれている“商品”があり、どこから有料なのか無料なのかよく分かりません…。結局、ウェルカムドリンクも含め、ほぼ手をつけませんでした。まあ、ベトナムでは基本「水よりビールで水分補給」だったので…。
アメニティも一通り揃ってます。ただ、髭剃りは無かったので、外のスーパーへ買いに行きました。
周辺
裏通りにあるショッピングビル(バンメトート・プラザ)の1階にスーパーマーケットがあり、日用品が手に入ります。髭剃りはここで調達。
裏を曲がらないで、真っ直ぐもう一本通りを越えると、ZONE8という飲食店があります。ここは比較的遅くまで開いていたのと、スペースが広かったので、大人数での夕食によく利用しました。
更に進むと、いわゆる「市場」があります。外観が普通のコンクリート建築ビルです(自分は市場内部を見に行かなかったので詳細は知りません)。
観光
招待者が、団体で行動できるよう大型バスをセッティングし、参列者のために周辺観光ツアーを1日組んでくれました。バンメトートに関する情報は「地球の歩き方」でさえ4ページ分しかなかったので、どう過ごしていいか分からなかったんですが、ツアーにしてもらったおかげで充実した時間を過ごせました。
後でまとめて清算だったので、何にいくらかかったのかよく分かりませんが、1人当たり、多分3000円も払っていないと思います。「地球の歩き方」には、移動で使う車の1日チャーターだけでも50US$と書かれているので、随分安く済んでいます。
ブオンドン村 Buon Dong
中心街から車で1時間半ほどの観光地です。少数民族が営んでいるそうです。メインは象乗り体験が出来ること。後、民族音楽の演奏や踊りの実演もありました。
敷地内へ入るためにつり橋を渡らないといけないんですが、昔の冒険映画のような探検しているワクワク感を味わえます。
まず、駐車場から少し行くと、お土産屋が並ぶ狭い道があり、そこを抜けるとつり橋があります(多分、ここで通行料を払う必要があるようです)。
つり橋はいくつか続いていて、それを抜けると、象に乗れる広場へ着きます。
象に乗るのは川に建てた櫓から。確か「10分位で1000円、2人乗りだから1人当たり500円」と言ってた気がします。「地球の歩き方」だともっと長い30分コースとかもあるようですが、これだと、川周辺をぐるりと回って終わりです。
まだ中学生ぐらいの子供が操っている場合もありました。バンバン足で蹴っても、象はおとなしく従っています。凄いな、と。
広場では、民族音楽と踊りが披露されていました。竹木琴によるほのぼのしたトロピカル音楽でしたが、琉球音階と同じ音階みたいで、沖縄のような、南国のような、不思議な感じでした。
ダライヌア滝 Dray Nur Waterfall
昼食を挟んで、次に向かったのは滝です。近場にもう一箇所「ダライサップ滝」というのもあるようですが、今回訪れたのはダライヌアです。
ここへ到着する直前にスコールが始まって、しばらく車内で待機。激しい降雨でしたが、正直、ゲリラ豪雨に慣れてしまった昨今驚きません。10年前に来た時は「これがスコールかぁ」と思ったんですけど。
止んだので、降りて敷地内へ向かったんですが、雨上がり後は完全な晴天に早変わりし、岩盤浴並みの湿気になりました。しかも地面が泥濘まくっているし、岩場の上はツルツルして危険です。
それでも、何とか滝のふもとまで到着しました。
横幅が長いので、間近で見ると結構迫力があります。とはいえ、雨で水量が増えたからかもしれません。ちなみに、この滝、大分近くまで寄れるようです。
滝から少し離れた穏やかな所には遊泳できる箇所もありました。
入場券にはコーヒー1杯無料券が付いているんですが、それを飲むには更に5分以上奥に進み、坂を上り下りし、橋を越えた高台の休憩所(売店?)まで行かないといけません。
道はぬかるんでいるし、ムシムシ状態なのでこれが大変。しかもコーヒーは(甘くておいしかったんですが)、熱々のホットでした(暑)。
チュングエンコーヒー村 Trung Nguyên Village Coffee
ベトナム全土に展開するカフェ・コーヒー豆の企業で、その本社に併設している観光施設です。敷地内には資料館、アンティーク調建築のカフェ、庭園、お土産販売などがあります。
庭園で植えられている木々が何気なくコーヒー豆だったりします。
資料館ではコーヒーに関する機材などが展示されています。
コーヒーに詳しくないので、正直「ふ~ん」という感じでしたが、知る人には結構価値がある展示物だろうと思います、多分。
敷地内にアンティークな建築物が何棟かあり、カフェになっています。コーヒーと軽食が頼めます。
コーヒーにはコピ・ルアックという幻の一品があり、日本では1杯数千円することもあるそうです(どこら辺が幻かは自分で検索してください)。
で、ここのカフェでは同じ成分になるように作られたという、いわゆる「なんちゃって」コピ・ルアックが飲めます。1杯800円程度しました。
この地域ではコーヒー1杯50円くらいで飲めるらしいので、このコーヒーはかなり高級です。ただ、そこまでコーヒー通ではないので、うまく感想は書けません。「普段飲んでいるコーヒーよりおいしかった」としか…。
ツアー以外で行った所
そのほか、市街地を色々と散策した場所の紹介です。
Coopマート
市街地内では市場を始め色んなお店が立ち並んでいます。ただ、字も読めないので目当ての物を探しづらかったり、値引き交渉する必要もあって意外と大変です(それが醍醐味ともいえるのかもしれませんが)。
バンメトートにはCoopマートなるスーパーマーケットがありました。
いわゆるチェーン展開のスーパーで、ホーチミンにも多くあるそうです(日本のあの「生協」とは関係ないと思います、おそらく)。ただ、ここは現地の人達が買いに来る場所なので、品揃えは幅広く値段は明瞭。日本のスーパーで買い物するのと一緒の感覚でショッピングでき、お手軽です。
ここで買ったのはインスタントラーメンとかお菓子など食品系お土産です。特にインスタントラーメンは安く、味も日本と違う感覚なので土産として都合がいいんです。安ければ1袋30円しないし、実は日本企業(エースコックとか)製もあったり。渡した人には結構、喜ばれます。
ちなみに日本が好まれているのか、商品名を謎の日本単語にしてるのがあったりして面白いです。
即席麺の難点は、数があるとそこそこ容積を喰ってしまうのと、気をつけないと持ち帰り時に麺を割ってしまったり、という所です。
このコープマーケット、食品以外にも衣料や電化製品なども売っています。2階へ上がると、本屋とおもちゃ屋、フードコートなんかもあったりしました。
本屋はかなり面白かったです。というのも、日本の漫画がベトナム語に翻訳されて売っていました。
ビニール包装もされていないので、小さい子達が立ち読みならぬ座り読みをしていました。なんか自分が子供の頃の本屋さんを思い出します(座るまではしなかったけど)。
読み親しんだマンガが、こうやって違う文化圏で大量に消費されている、って事に驚かされます。
面白そうだったので1冊買ってみました。
作者近影があり、コピーライト表記もあるってことは、ちゃんとした版権の元、販売されてるってことですね。街角では未だ「4頭身のドラえもんっぽい」おもちゃも売られてたりしますけど…(笑)
キャラクターの名前、キーワードは日本語に忠実です。アメリカ進出では変更されてしまった事を考えると、原作が尊重されてる感があって、日本人として嬉しいです。
ペーパーバック的な紙で上質とは言えないですけど、値段は一冊100円しません。ベトナム語は読めなくとも、雰囲気は楽しめます。意外にお土産として面白いのかも。
鍋食べ放題 Kichi Kichi
バンメトートプラザの上階に、ちょっと変わった「鍋」食べ放題のお店がありました。
肉や野菜など多彩な食材を、回転寿司よろしく、自分で拾っていきます。変わったものでは食用蛙もあったりして。
1席1席に鍋が設置してあるので、個人で鍋が楽しめます。
いくつかスープの種類があり、最初にどれか1つ選択します。後は食材を取って放り込んでいくだけです。普段、こういったベルトコンベアで食材を選ぶのは回転寿司しかないので、何か斬新で面白いです。
ただ、食べ放題コース自体が1000円くらいするので、ベトナムでは結構な外食に入る部類と思います。
主にホーチミンや他の都市部にあるそうです。
飲み屋
ホテルのロビーで界隈のオススメを聞いたら、この周辺だということで、タクシーで一行と向かいました。
この通りで良さげな店を選んで入店。
料理も美味しかったですが、一番良かったのはビンのウォッカ。1本250円です。度数が29度くらいで、ウォッカとしては低めで呑み易く、次の日にも残りませんでした。
現地人ばかりだったので、ベトナム語が出来る先達がいないと大変かもしれません。
路上市場
「地球の歩き方」を見ると、中心街地図に「路上市場」とだけ書いてありました。ところが、気になったので行ってみたら、現地人しか利用しないような、ディープな場所で…。
あるのは工具・バイク用品など生活用品ばかりで、かなり狭い路地。しかもそこを堂々とバイクが通過していきます。
「地球の歩き方」で詳細が書かれていないのも納得です。観光客が買い物で行くような場所ではありませんでした。要は、失敗談的な話(笑)。
帰路
帰りのフライトスケジュールはちょっと面倒です。ベトナムから深夜便で成田空港へ飛び、東京でのトランジットが丸1日…。
時間 | 空港 | 便 | 飛行時間 |
19:40 | BMV(バンメトート) | Vietnam Airlines VN1415 | 0:55 |
20:35 | SGN(ホーチミンシティ) | ||
00:15 | SGN(ホーチミンシティ) | Vietnam Airlines VN300 | 5:45 |
08:00 | NRT(成田) | ||
17:05 | NRT(成田) | Vietnam Airlines VN3481(ANA) | 1:10 |
18:15 | NGO(名古屋) |
買う時、大分迷ったんですが、名古屋へ戻るのに一番リーズナブルでスケジュールが許容内だったので。ここら辺、やはり主要都市と地方の利便性の違いが如実です。でもまあ、成田山観光でもすればいいかな、と。
バンメトート空港では、いきなり2時間の遅れ。
ホーチミンのトランジットは本来4時間くらいあったんですが、逆に流れるような乗り換えになりました。
成田空港でも午前中にチェックイン(10時頃)出来たので、手荷物だけで成田山観光などブラブラ出来ました。やはりチェックインに関しては、ダメ元でも聞いてみる方がいいですね。
ちなみに成田から名古屋の便は、複数航空会社の共同便をANAが運航する形になっていました。
中部国際空港には温泉があります。バンメトートから2日風呂に入っていなかったし、帰りのリムジンバス時間も未予約で自由だったので、のんびり頂いてきました。
露天「風呂」ではなかったですが、バルコニーがあって、滑走路を走る飛行機を見ながら涼めます。今回みたいなスケジュールでの帰路には、ありがたい施設でした。
そして、21時前のリムジンバスに乗って浜松へ。
あっというのベトナム旅行でした。
ホーチミンは賑やかで「活気のあるアジア」を体感できますが、仲間同士でマイペースにワイワイしたいなら、バンメトートのようなのんびりした雰囲気もいいかもしれないです。今となってはあの気候と雰囲気が逆に恋しく感じます。
参考リンク