Release 2016.8.22 / Update 2016.12.31

(日本語) 浜松餃子 喜慕里

小さい頃から好きな餃子店「喜慕里」へ。ここは母親のお在所(実家)から近くて、おばあちゃんに会いに行った時は大体ここの餃子を食べました。スズキ自動車本社も近くにあります。向かいの現在「GU」になっている敷地は、かつて「赤のれん」ていうスーパーマーケットで、そこにあった「ドムドムバーガー」が初めて食べたハンバーガーだったと思います。高塚駅も綺麗になったし。田舎でさえそんな風に時代の流れを感じます。

そんな中でも変わらず続いているのがこの「喜慕里」です。店舗もメニューも味も昔のままです。値段は変わっているかもしれないですが(子供の時は値段なんか気にしないから知らないです)。

あっさりしている餃子


色々な土地で様々なものを食べて経験を積んだことで、改めてここの良さがわかるようになった気がします。それは他と比べてもあっさりしているってことです。サイズが小さいわけでもないのにパクパク食べられるのは、一個食べても主張が強くないから。大抵の餃子はニンニクがガツンと来たり、肉々しかったりしてがっつり感があります。そういうのとはベクトルが違うので、人によっては物足りなく感じるかもしれないですが、僕は好きです。

そういえば、昔浜松に「餃子の王将」ができて初めて行った時、ニンニクの強さで「うわっ」て思った記憶があります。今はそんなことはないですけど、それくらい「喜慕里」のあっさりに馴れてたんでしょうね。

ここはタレがあらかじめ作られていて、ラー油の量が自分で付け足せるくらいです。これもここらしい味の要因です。

餃子 小定食
餃子 小定食

餃子はカリッとした焼き目に対して、裏が柔らくてモチモチです。餃子っていろんな食感があって楽しいんですよね。ただ、これが逆に難点で、時間が経つとくっついちゃって、一個取ろうとすると破けちゃったりします。子供の時はお土産で買ってくることが多かったので、よく醤油小皿に餡を飛び散らかして食べてました。お店で出来立てを食べればそんなことも少ないので、今は一層お気に入りです。

もやしっこ


ここの餃子には茹でたもやしが付け合わせにあります。浜松餃子と呼ばれるものによくある組み合わせです。小さい頃は野菜が嫌いだったけど、何故かもやしだけは好きでした。今考えてみると、この餃子体験が影響してると思います。

餃子の合間に少しタレをつけたシャキシャキもやしを口直しに食べる。そしてまた餃子をパクパクと食べる。この繰り返しが幸福感を与えます。

ホルモン


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ここに来るといつも小定食にします。少々物足りない量ですけど、代わりにホルモンも注文します。実はこれも子供の頃から好きで、わがまま言えるときはこれも頼んでました。今はそこらへんは自由なので、いつも自分にわがままして頼みます。一人で食べるには正直胃袋がキャパオーバーですが、ついつい頼んでしまいます。

浜松餃子って


まだ僕が東京に住んでいた頃に、急に浜松餃子なんて言いだしたんですけど、餃子といえば、僕には「喜慕里」しか思い浮かびませんでした。Web上では「むつぎく」とか「石松」とか出てきますが、1回くらいしか食べたことがありません。別に嫌いなわけでも、否定するわけでもなく、ただ自分は餃子といえば「喜慕里」なだけです。面白い話、友人と話しても好きなお店はかなり違っていて、人様々です。浜松餃子なんて言ってますが、その味は千差万別ってやつで、「これが」って特定できるものはないんですよね。また、浜松って異様なくらい「持ち帰り専門」の餃子店があります。買ったことないけど、「あの道にあるなー」って知ってるだけで4、5軒あります。

だから浜松は餃子は盛んに消費されているけど、実際、浜松餃子ってくくるのは難しいんじゃないかなと思います。みんな好みの餃子が違うので。まあ、美味しければなんでもいいんですが。

 

僕には浜松は「餃子やうなぎよりも肉が盛ん」という持論があります。ファミレス「さわやか」とか、遠州ポークを始めとする地元ブランドとか。街の中心である有楽街でもお肉の店が大分増えてきました。多分、浜松人て肉を食べるのかなり好きなんだと思います。

そういう風潮の中で、子供に抵抗なく野菜を摂取してもらえる食べ物として餃子がうまくハマったんじゃないのかなと。少なくとも野菜嫌いな幼少期に率先して餃子ともやしは食べてましたから。そういう家庭戦略が文化になって消費量に結びついたのではないか、なんて思ったりしました。


 

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