Release 2018.6.9

Nintendo SwitchのSDカード交換

Nintendo SwitchのSDカードを増量したので、その事について。 ちなみに、この記事の内容は本体のバージョン5.0.2~5.1.0での話です。

32GBから64GBへ

Nintendo Switch用に32GBのmicroSDカードを使っていたんですが、これまでソフト全部をダウンロード版で購入していたため、アップデートされる度に容量が圧迫され、結果、カード単体ではカバーしきれなくなりました。

ただ、ソフトのデータは、SDカードと本体へ自動的に分割して格納されるので、基本的に問題はありません。

ところが「スプラトゥーン2」のアップデータがダウンロードしきれず、更新できないままになってました。本体には空き容量があったんですけど、恐らく、更新データの“展開前ファイルを一旦落とす領域”が足りない状態かと思います。

つまり、こういった類のデータは分けて落とせない、と。

解決策としては、一旦他のソフトを「整理(消去)」し、SDカード上の領域を確保してから、アップデートファイルを落としきり更新を完了させます。その後、「整理」したソフトを再度ダウンロードし直します。これで元の状態に戻りました。

その後、“ソフトの詳細管理”で確認すると、ソフトは分割格納されてます。

右のゲージバーを見ると、SDカードと本体に分割格納されているのがわかる

保存先は自分で設定出来ないので(microSDカードが入っていると自動的にそっちへ優先保存される)、また今回みたいな症状に陥ると厄介です。

MicroSDカードの交換

ダウンロード購入したソフトに関しては、ニンテンドーアカウントと紐付けされているので、ネット上から何度でも落とし直すことが出来ます。なんですけど大量アップデートで、毎度同じような事はしたくありません。

と、ちょうど、Amazonセールがあり、64GBのカードを安めに入手できたので、交換することにしました。

以前購入した物より、若干グレード(転送速度)は低い…

交換手順

以下、交換の流れです。

SDXCカードの場合、「本体の更新」が必要なので、ネット接続環境は必須です。また、再ダウンロードする場合、量によっては長丁場になるので、AC電源接続しておくと安心です。

ソフトの「整理」

今まで、本体に振り分けられていた分もあるので、一旦全部「整理」して“まっさら”にしました。

“設定”メニューから、“データ管理”→“まとめてデータを管理”でソフトを全部「整理」

本体の更新

本体の電源を落としてから、購入したSDカードに差し代えて電源ON。すると、本体の更新を促されます。

最初本体の5.0.2から5.1.0へのアップデートのためかなと思いましたが、SDXCカード(64GB以上)であれば、否応なしに「本体の更新」が必要です。

手動でやる場合、“設定”メニューから、“本体”→“本体の更新”

更新後は自動的に再起動。

SDカードの初期化

再起動すると、そのままで新規microSDXCカードは認識するようになりました。ただ、念のため本体上から改めて「初期化」しました。

“設定”メニューから、“本体”→“初期化”→“SDカードのフォーマット”

ソフトの再ダウンロード

後は、カラになっているソフトをダウンロードしていきます。メインメニュー上でソフトを選んでから「+」ボタンを押すと、ソフトの情報が出るので、“ソフトの更新”から“ソフトの再ダウンロード”を選択していきます。

選んだ順からダウンロード格納されていくので、良く遊ぶゲームから落としていくといいんじゃないかなと思います。

あと、スリープするとダウンロードが止まってしまうので、「設定」でスリープしないようにしておくことをおススメします。

転送速度比較

こうして64GBに切り替えたわけですが、32GBを再度差し込んでみたら、普通に認識しました。本体に分割保存されていた「スプラトゥーン2」等は“カラ”の状態でしたが、元々SDカード内で収まっていたソフトは普通に立ち上がり、遊べます。

“ニンテンドーアカウント”と“スイッチ本体”の紐付けがマッチしていれば、問題ないみたいですね。ここら辺はとても便利です(ソフトがSwitch何台分でも複製できるわけじゃないですよ、念のため)。

となると、気になるのは転送速度の違いで、どれだけ読み込みの体感が変わってくるかというところ。そこで、軽く比較テストしてみました。

ただし、比較データは個人が適当に測ったものであり、公式じゃありませんので、あしからず。

SDカードスペック

共にTranscend製です。

SDカードのスペックって複雑でよく理解出来てなかったので、軽く調べました。ただ分量が大きくなってしまったので、別記事です。参考にどうぞ。

 
型番 TS64GUSDU1PE TS32GUSDHC10U1
シリーズ Premium 400x Ultimate 600x
容量 64GB(SDXC) 32GB(SDHC)
スピードクラス UHS-I U1 / Class 10 UHS-I U1 / Class 10

最大転送値

60MB/s(書き込み?)
90MB/s(読み出し)
90MB/s(書き込み?)
90MB/s(読み出し)

スペック上、2つのカードで違うのは、容量、書き込み速度、400x/600xというグレードの部分のみです。

ロード時間比較

セーブデータなどは本体に記憶されるので、これらカードの性能差は「ソフトの立ち上げ時間」、あるいは「ローディング時間」に絡んで来るハズです。

そこで、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」と「ARMS」で、両者のカードにどれだけ違いがあるか見てみました。と言いつつ、一連をビデオ録画し、動画のフレーム数を測っただけの単純検証です(通常の29.97fps収録のドロップフレーム)。

内容  64GB
Premium 400x
32GB
Ultimate 600x
ゼルダ ソフトの立ち上げ
ユーザー選択からメニュー表示まで
21秒9F 16秒15F
ゼルダ セーブデータ立ち上げ
「はじめる」から、諸々ステータスの表示まで
32秒5F 23秒26F
ARMS ソフトの立ち上げ
ユーザー選択からタイトル画面ワイプアウトまで
28秒23F

28秒9F

ARMSは容量自体が約3GBと軽いので、そんな差は出ないかなと思ってたらその通りでした。しかし、15GB以上あるゼルダでは、見た目で分かる差が出ています。誤差や、デフラグ、タイミング等を考慮しても、2者には「性能差がある」と言ってもいいんじゃないかな、と。

今回比較した2つは、共に「最大転送速度」は90MB/sで一緒なので、「Ultimate 600x」と言う部分で、“読み出し”平均値の高さが数字に出たのだと思われます(Ultimateの方が高価)。

ただ、これTranscendの固有表示なので、購入時に他メーカーとの比較に使えないのが痛いところです。まあ、「Transcendにするなら、Ultimateと書かれているほうが良い」ということはハッキリしましたが…。それでも、「話にならない程の遅さ」ではないので、「予算と時間の兼ね合いでお好きな方をどうぞ」というのが結論といったところでしょうか。

 

今回の発見で面白かったのは「ソフト別にmicroSDカードへ振り分けることも可能」ってところです。「良く遊ぶゲーム用」、「稀に遊ぶ用」みたいな感じで分けて、手元に余ってるカードをやりくるのもアリかなと思いました。速度にこだわりがなければ、必ずしもその都度、全部カバー出来る大容量に買い換える必要はないわけです。

参考リンク

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