Release 2017.5.2 / Update 2017.12.10

著作権違反ですメール

Youtubeにチャンネル作って自作動画をアップしていますが、ここに使っている音楽は全部自分で作っています。手間が増えて大変ですが、そっちの方が「自分らしいものになる」ってのもあって。確かにフリー素材は楽ですけど、他のとかぶったり、イメージに合うの中々なかったりするし。

そんなわけで、正直ちょっと面倒だと思いつつ、必ずLogic Pro Xで組んだ音楽を載せるようにしています。なのに、先月、新しい動画アップしたらGmailに「著作権侵害してます」ってメールが…。

何だかんだ音楽って、12の音とその和音の組み合わせしかないので、誰でも簡単に音楽を作れるこの御時世、作ったものがたまたま同じになる可能性は大いにあるわけで、最初ドキッとしたんですよね。「完全にカブってしまったのか」と思って。

ただ、動画に字幕や説明を入れるために、とりあえず“非公開”設定でアップしたのに、その日のうちにすぐメールが来たんです。これはどういうことだと不思議に思って、チョッと調べてみたら、こんな記事が。

youtube 著作権違反メール ?! どうしたらいいの?

他にも結構似たような話はあり、どうも、レアなケースでもないようです。

情報の確認と整理

こういった侵害の有無は、Googleの情報処理で自動的にチェックされ、符合すると送られてくるようです。しかも、先にGoogleの「Content ID」へ登録されたものが基準で他を審査するようになっているみたいで、こう世間に公表していない段階でもクレームがついたわけです。メールを見ると、googleが自動的に送ったメールであり、「This is just a heads up(これは警告です、という意味らしい)」と書かれています。

ぶっちゃけて言うと、映像用に作った曲は、ほぼ2つのコードをループして、いくつかフレーズを被せて行き展開するだけの単純なもので、クレームがつく程、中核になるようなメロディもありません。ただし、リズムトラック以外は、ちゃんと自分で考えて構成し“打ち込み”したオリジナルのフレーズであり、“楽曲”です。

なので、よっぽどフレーズがカブっているのかな、と。そこで、侵害しているという曲名をnet検索してみると見つかったので試聴してみました。訴えている側のほうも、簡単なコードのループで、リズムトラックと「シンセパッドで白玉」っていう印象が似ているくらいで、曲全体のイメージが“完全”どころか全然カブってません。このレベルの「似てる」でクレームなんて、「ドとファの音を使ったら著作権侵害」って言われるのと同じようなモンです。

Youtube設定上で確認してみると、勝手に広告が載せられて「申し立て人」に収益が行く仕組みに変わっています。しかも、こちらが黙っていると、それは自動的に「この扱いに同意した」ことになってしまいます。つまり、反論しないと、動画が相手側の収益コンテンツになってしまいます。前の話通り、収益化はストップしているし、なっても“収益”が出る程の動画じゃないですけど、こんな風に「乗っ取られる」なんて、さすがに納得出来ません。

申し立てに異議申し立て

そういうわけで、クレームに対して文句を言う事にしました。不服がある場合、「異議申し立て」が出来ます。

日本語で通じるのかは分かりませんし、“作曲”と言うには少々おこがましい気もしますが、強気の姿勢は見せる必要があります。こちらもアカウント抹消のリスクがあるので。

とりあえず、「異議申し立ては送られた」とのメールを貰ったので、メタデータ等を入れる作業をして、数日後に“公開”しました。すると、公開して30分ほどでこんなメールが。

え、もう?まあ、相手も聞いてすぐ納得したんだと思います…。

ちなみにこの動画、作業用として別アカウントでもアップしてたんですが、こっちにもすぐクレームメールが来ました。ただし、こっちはずっと“非公開”なんですが、こちらも「異議申し立て」したことで数日後「撤回」メールが来ました。

こちらはアカウント上、日本語

相手側は署名と動画名で判断したのかなぁと推測されます。

結論

多分ですが、今回の自動判定は、主にリズムトラックで同じ“AppleLoops素材”を使っていたからではないかと思っています。これはLogic Pro Xや、Garage Band上で使える、言わばロイヤリティフリーの「音の断片」です。

こちらを読むと、「“素材”の権利自体はAppleにあるので“素材”そのものを転売するのはダメ。ただし、これを使って作曲した“楽曲”は自由に配布・商用利用が可能」というような旨を書いています(もう少しハッキリ書かれているのがこちら)。

なので、(実際どうなるかは、本当に立件されて裁判にならないと分かりませんが…)、「素材が一緒っぽい」訴えだけでは、逆にAppleLoopsの利用規約違反になるかと思います(言わずもがな、自分が逆の立場になった時も同じです)。

検索すると、同様なトラブルに遭遇しいている方も、結構いるようです。

腑に落ちないのは、何も行動しないと自動処理で動画自体が相手の商用コンテンツとされてしまう、その仕組みです。確かに、もし、著作権の管理が完璧にこれで運用できるなら、権利者にとってはかなりお手軽なシステムかもしれません。でも、このシビア過ぎる自動判定が改善されないと、こういったトラブルは無くならないと思います。

気をつけるべきことは、自分の状況を把握して、ちゃんと“反応”することです。もし、どうしていいか全く分からなければ、早々に別のBGMを当て直してUPしたほうが正解だと思います。

あと、後で直せばいいや、とスペルミスをないがしろにしちゃいけません。本当は直してから異議申し立てしたかったんですけど…(苦)。

正しくはAndoer

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